エルサと日米精神文化(2)

前回はエルサと日米精神文化(1)○ということで、つづきを書きますね。

 

松たか子さんと比べて、イディナ・メンゼルさんの歌のほうが聞いて楽ではじゃないか?声質とか歌唱力とかの問題ではないです。歌うときの心情の話なんです。

 

どちらも、エルサの心情を見事に演じきれていると思います。松さんとメンゼルさんの歌、心にきりきりくるのは松さんの方ではないですか。私たち日本人にとって!

 

もちろん日本語の歌詞ということもあるでしょう。でも、英語の歌であっても、普通英語が堪能でなかったら、字幕は参考にするとしても、英語の歌詞の意味は日本語の歌詞の意味とほぼ同じと認識しているのではないでしょうか。

 

日本人にとって、エルサの状況は『村八』以上です。いくら自分から飛び出してきたにしても、あの険しい雪山をたった一人で登ってくるなんて・・・。泣けてきます。

集団生活を基盤にしてきた農耕民族の日本人にとって、もっともつらいです。

 

だからこそ、日本のエルサは、悲しいまでの意志の力で自分を奮い立たせ、笑顔を作り、雪の女王になっていくのです。その情感を松さんは見事に歌いきっています。

 

一方、米国のエルサは同じ状況ですが、いくらか余裕があり、城を建てているときは少し楽しそうに見えるのですが・・・。

 

そのヒントは英語の歌詞の1フレーズにあるのです。もちろん、日本語には訳されれてません。参考までに日米それぞれの歌詞のリンクを貼り付けておきます。

 

日本語『ありのままで Let it go』

http://www.utamap.com/showtop.php?surl=A-140512-015

 

英語『Let it go』

http://caffe.takat33.com/2014/03/let-it-go-idina-menzel.html

 

またまた続きます。